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鈴木則文 |
価格:¥ 4,725
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人気ランキング : 8376位
定価 : ¥ 4,725
販売元 : 東映
発売日 : 2003-05-21 |
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?躍動する静止画? |
ローアングル。フィックスショットのみ。パンフォーカスではない縦構図。長回し。中心を外した画面構成。フェードイン、アウトを使用しない編集。
ざっと書き出してもこれだけの強い特徴がある、あくの強い映画。
それぞれの効果が組み合わさって、格調の高さと圧迫感を保ちながら、小気味よいテンポの良さを実現している。
この相反する要素を同居させて成り立っていることが、すでに、希有。
フィックスショットのみなのに、画面の狭さや、不自然な印象が無い。ワイド画面を活かした、もはや絵画的なレベルの画面構成。それを動的につなげてみせる各種技巧の積み重ね。
強引なつなぎを堂々と行うことで、そのショックを映画的な効果につなげている。カットの不自然さがその場の臨場感を打ち出している。
緻密と大胆が、見事なバランスで画面に定着された、絵画のような美しい映画。
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日本映画の傑作 |
緋牡丹博徒シリーズは藤純子なくしては成り立たない映画。しかし加藤泰監督三部作は、藤純子のみを主役としない。
ニセのお竜を演じる沢淑子、敵の金原一家に草鞋を脱いだ高倉健、お竜が草鞋を脱ぐ西之丸一家の親分嵐寛寿郎など、全ての登場人物が出過ぎず、引き過ぎず絶妙の間隔を保ち続ける。何かが欠ければ全てが崩れてしまう緊張感が全編にみなぎっている。
藤純子はシリーズ中最高の美しさ。渡世人として、〈女〉であること、〈母〉であることを捨てざるをえない状況が、なおのこと〈女性〉と〈母性〉を強く感じさせるのだ。
これぞ日本映画の傑作といえる一本。
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ほんとうに美しい映画だ。 |
日本人の持つ日本人性とでもいったらいいのか。 人情の機微、情念、心に持つ湿気。それらを独特の視線で映像にする加藤泰監督のこぼれ出るようなみずみずしさや、やるせなさがあまりに美しい。
魅力ある登場人物達の侠気と節度、怒りと忍耐。ワンパターン化して美しき自滅(?)の道を歩んだ東映任侠劇の、その最も美しいエネルギーのほとばしりが観るものの胸を締めつけはなさない。 まだ幼ささえ残る藤純子が、女神のような母性と女聖を感じさせ犯しがたい官能性をみせる。私は劇場ではコマ飛び・キズの雨ふり等、ついに上質なプリントで観る事ができなかったが、このDVDでようやく鮮やかなお竜さんに接することができた。
加藤泰演出の優しさ・つつましさは煮えたぎるほど過激だ。
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小津監督のローアングル多用と似ている演出 |
1969年の加藤泰監督の傑作。
渡世人で、ひとところに定住しない主人公演じる高倉健の演技が、あまりに渋くかっこいい。古いタイプのやくざの「仁義」がはっきり表現されています。
60年代は、任侠モノが流行した。その後70年代は、暴力団モノにとってかわられます。作品中の敵対するやくざが、新興の資本主義にのっとった暴力団(古いやくざの倫理を壊す連中)であることが、60年代と70年代の境を表しているような気がします。
この同時代の作品でゴダールの『きちがいピエロ』やアーサーペンの『俺たちに明日はない』や『イージーライダー』など、何かから逃げ出してさすらう人間を執拗に描いています。そういう意味では極めて同時代的な作品のような気がします。